屋根塗装

屋根塗装はカラーベスト・コロニアル・金属系屋根など、紫外線や雨・雪など過酷な環境において直接影響を受ける屋根には下地からしっかりと丁寧に塗装を行っています。

一般的な屋根の種類

瓦屋根以外の屋根は塗装メンテナンスが必要になります。

瓦屋根

瓦屋根

粘土を同じ形に形成し窯で高温により焼き固めた屋根材で基本的に塗装は不要です

スレート瓦

スレート屋根

一般的な住宅で最も多いスレート瓦屋根になります。セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状に形成しプレスし表面に塗装加工したもので塗装が必要です。

仕上げ1回目

トタン屋根

薄い鉄に亜鉛メッキ加工を施した金属屋根で塗装が必要です。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板屋根

鉄素材にアルミ、亜鉛、シリコンで構成された合金でメッキされた金属素材屋根で塗装が必要です。。

平板セメント瓦屋根

粘土とセメントを混ぜて形成した屋根材で塗装が必要です。。

アスファルトシングル

アスファルトシングル屋根

ファイバーグラスマットとアスファルトで構成され粒状彩色石を吹付けてある屋根材で塗装が必要です。

セメント瓦

セメント瓦屋根

セメントと砂を混ぜて形成した屋根材です。陶器ではないので塗装が必要です。

粘土洋瓦屋根

粘土を形成し高温で焼き上げたものになり、基本的には塗装は不要です。

屋根塗装

建物の立地環境にもよりますが直射日光が当たる部分では紫外線の影響を受け塗装直後から劣化が進行します。北側になるとコケなどの発生が起こり屋根表面に少しづつ付着していき、経年においては層になってしまうこともあります。また夏場の屋根表面温度は80度前後まで上がることも珍しくありません。

この様な環境下にありますのでしっかりとした塗装が必要になります。屋根材も築年数に限らず立地条件によっても劣化が進みますので、現状において早めのメンテナンスが必要な場合もあります。また改修時には下地の状態を考慮した塗装仕様を組まないとなりません。

塗料の性能ばかりを重視して肝心な下地を作らないで塗装をすると、どんなに高性能な塗料を持っても効果や見た目においても損なわれてしまいます。

下の写真のように、劣化している屋根と劣化していない屋根では塗装仕様と費用が変わってきます。

10年前に塗装した施工前の屋根状態
数十年一度も塗装をしていない屋根の状態

劣化していない屋根の場合は1回の下塗りで十分仕上がりますが、劣化している屋根の場合は複数の下塗りを用いたり、同一材を最低でも2回以上の下塗りが必要になります。

しっかり仕上げるのには4~5回塗り相当になる場合があります。しかしご予算などがあるため、求める仕上がり程度によってはこの限りではありません。

劣化している屋根の高圧洗浄後は防水機能がない状態になってしまいます
劣化した屋根をしっかりとした手順で仕上げると見違えます。

屋根材の隙間縁切り作業の施工例

以下の写真は既存塗膜が水性塗料で仕上げられていました。
水性塗料は膜厚が付くため屋根基材の重なり部分が塗料で埋まりやすくなります。

そのため塗料で埋めた隙間がなくなることで内部に溜まった水分が外へ出る場所がなくなるため、内部へ溜まっていきます。

特に勾配の緩い屋根の場合は溜まり易くなるため、この状態が経年続くと屋根防水シートの隙間から屋根裏へ水分が流れ込むことで漏水に繋がるケースもあります。

屋根状態により「縁切り」作業を行い、屋根材の重なりを軽減することで漏水防止に努めることが重要です。

一見普通の塗装済みの屋根ですが

一見ごく普通の塗装済みの屋根です

近くで見ると屋根基材が塗料によって埋まっています。

近くで見ると屋根基材が塗料によって埋まっています

この状態を改善する「縁切り」を各ツールを使用し行います。

この状態を改善する「縁切り」を各ツールを使用し行います

塗膜の破片がかなり除去できます。

塗膜の破片がかなり除去できます

屋根隙間に付着していた塗膜カスが取れます。

結構な塗膜カスが取れます

勾配の緩い屋根または状況によって屋根材の隙間を開ける「タスペーサー」を差し込みます。

これで漏水改善になります。また場合によっては屋根材の隙間を開ける「タスペーサー」を差し込むこともあります

これで漏水防止対策の改善につながります。

これで漏水防止の改善につながります